私たちの仕事

私たちの仕事

まだまだ一般的に認知度も低い児童養護施設でのお仕事。具体的にどんな業務をするのかももちろん、晴香園ならではの特長や、晴香園での生活についてご案内いたします。

児童養護施設について

児童養護施設とは、児童福祉法によって定められた児童福祉施設です。施設の入所に関する手続きは、都道府県等に設置された児童相談所が公的責任のもとで行っています。
現在、児童養護施設は全国に600施設ほどあり、施設の近くには民家やアパートなどのグループホーム形態で子どもたちが暮らせる場所が増えています。

児童福祉法第41 条
児童養護施設は、保護者のいない児童(中略) 虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設。
すべての子どもを社会全体で育む「社会的養護」

社会には、様々な理由が原因で保護者がいない・保護者による適切な養育を受けられない子どもがいます。「社会的養護」は、そのような子どもたちを公的責任で保護ならびに養育すると共に、家庭支援を行う仕組みです。児童養護施設は、「社会的養護」の仕組みの中に位置づけられています。

家庭に変わる子どもたちの家

児童養護施設には、保護や養育を必要とする概ね2歳~18歳の子どもたち約25,000人が暮らしているとされています。入所理由は、40年以上前は父親または母親の行方不明や離婚などが主でしたが、20年ほど前からは、父母や養育者による虐待が理由で入所する子どもが大半となっています。他にも、様々な事情から児童養護施設に入所する子どもがいます。

晴香園の特長

児童養護施設では、子どもたちが「当たり前に暮らせる環境の整備」が重要です。
晴香園では、早くから小舎制を取り入れ、6つの施設に6~7人の子どもたちがそれぞれ家族同様に暮らしています。
ありふれた日常である『家庭』であることを念頭に、子どもたちや働く職員も一緒に家族のような関係を築いています。

新しいことを歓迎し、積極的に取り入れる文化

晴香園では、子どもの意向を尊重しています。そのために子どもの気持ちをよく聞き、理解することに努め、子どもとたくさん話をします。また、職員の「やってみたい」を後押しする文化があります。一番近くで子どもを見ている職員が、肌で感じ、必要と感じたことは、実現に向け全力で応援します。また、職員の「困った」に必ず耳を傾けます。問題だけでなく、日々のふとした疑問や不安も、そのままにせず職場全体で共通認識を持つことで、それぞれのホームでも話し合いや解決を行います。

職員の働きやすさを考えた施設運営

子どもたちが生活しやすい環境を整えるには、まずはそこで働く職員が働きやすい環境であることが重要と考えています。
そのため、職員が働きやすい職場を目指しています。晴香園には女性職員が多いので、子育て世代に配慮した制度の充実を図っています。
また、今年度よりリフレッシュ休暇(3日間)を導入し、より柔軟な勤務体制を目指しています。

他にも、新任職員に対するサポート体制を充実させ、離職率を下げることで、子どもたちの環境の変化をなるべく少なくし、安定した環境を整備できるよう努力しています。

子どもの「やりたい」を実現できる施設

晴香園には、子どもがやりたいことにチャレンジできるドリームチャレンジという制度を設けています。子どもたち自身が、自分のやりたいことを自らプレゼンし、OKが出れば、その夢が叶います。旅行を計画して実現した子もいます。施設だからできない、という先入観を捨て、子どもたちがやりたいことはどんなことでも応援します。子どもの夢を応援する、それはありふれた家族の当たり前の光景です。ですから晴香園でも同じように、子どもの夢を応援したいと考えています。他にも、ディズニーミラコスタでのお食事会に参加したり、ENGLISHキャンプに参加することもできます。

晴香園での生活について

生活の形

それぞれが1軒の家のような生活
6~7名の子どもたちが6つのホームに分かれて、できる限り家庭に近い環境で暮らしています。友だちが遊びに来たり、大人のお客さんが来ることもあります。子どもと職員が一緒に生活を作ることを大切にしています。

食事について

スタッフが愛情込めて作ります
晴香園では、子どもたちの食を生活スタッフが支えています。まずは子どもたちの胃袋を掴むこと!!「おいしい食事でお腹も心も両方満たす!!」そんなあたたかい食卓を目指しています。買い出しも自分たちで行い、調理も行います。献立表も手作りで、家庭の味を大事にしています。四季にちなんだイベント食や、お誕生日の特別メニューは子どもたちに大人気!いつまでもおふくろの味として覚えていて欲しいという気持ちを込めて、卒園生に冷凍して送ったりもしています。

当たり前の生活

やりたいと思ったことが実現できます
晴香園では、小学生から自分のやりたい習い事に通うことができます。やればできるという体験、頑張って褒められる体験、失敗しても受け止めてもらえる体験。そうやって大人も子どもも一緒に成長していきます。

進路について

一人ひとりに合った進路選択ができます
大学や専門学校に進学したいと思えばだれでも進学を目指せる環境があります。晴香園の後援会援助を受けて、多くの子どもたちが進学しています。

専門職との連携

多様な専門職と共に親や子どもたちを支えています
心理職、ファミリーソーシャルワーカー、里親支援専門相談員、自立支援担当職員など、多様な専門職と一緒に、親や子どもたちを支えています。

退所後の子どもたち

退所した子どもたちの実家機能になる
施設を退所しても、気軽に「ただいま」と、帰ってこられる、そんな施設を目指しています。退所後も、自立支援担当職員を中心に連絡を取り、相談に乗ったり、食事をしたり、社会資源を活用しながらサポートしています。

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