児童養護施設は、児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つです。
さまざまな事情により、家庭による養育が困難なおおむね2歳から18歳の子どもたちが生活している施設です。
訳があって、今は生みの親とは生活できません。
児童指導員・保育士・施設職員など『育ての親』と一緒に生活をしています。どんな理由であれ、親元から離れるのはつらいことです。「ありのままの自分の全てを、ただすっぽり包んで、やさしく受け入れ、認め、愛してほしい…」 そんな子どもの純粋な気持ちを大切にします。
親と子どもが別々に暮らさなくてはならないことを望んでいる子どもは一人もいません。
子どもたちと縁あって一緒に暮らしています。
みんな真っ白な気持ちでスタートしました。将来、ここで育った子どもたちは自立していきます。
本当の意味の自立は自分の親を許すことですが、それは想像もできないほど大変なこと。
いいお父さん、お母さんになってくれればうれしいです。
子どもたちの生活
6 ~ 7 名の子どもたちが6つのホームに分かれて暮らしています。年齢や性別も様々な子どもたちが一緒の暮らしです。できる限り 家庭生活に近い暮らしが営めるよう、それぞれが一軒の家のような生活です。友達が遊びに来たり、大人の訪問者にはおもてなしをし ます。自慢の我がホームとなるよう、子ども達と職員が一緒に生活を作ることを基本にしています。
主な目標
1. 学ぶ力を高める
子どもたちの「知りたい」「わかりたい」という欲求にできる限り応えられる環 境や機会を作り、学ぶ力を高めていくことをめざしています。小学生を中心とし た学習会、小学校高学年と中学生を中心 とした塾での学習などを行っています。高校卒業後に上級学校へ進学したい子に は、後援会の援助を得て希望が叶う様、応援しています。
2. 社会参加する力を高める
社会での様々な体験や様々な人と触れ合う機会を作り、社会で生きていくための 責任感や、人との関係の作り方、社会生活のマナーを身に着けられるようにして います。社会の中で生きている自分を感じられるよう支援しています。
3. 健康を保持する
日々の暮らしが健康的に送れるよう、おいしい食事の提供や季節感、清潔感のあ る空間作り、リズムある生活時間など、気持ち良く暮らせる環境を整えています。 心理職員によるプレイセラピーなども随時行います。
4. 自尊心を保持する
やりたいと思ったことが実現できるよう、小学生は地域の習い事などに通ったり、 やればできる体験が積めるようにしています。楽しい体験、うれしい出来事、が んばったことなどを数多く経験する中で、前向きに生きていこうとする力を付け ていかれるよう支援しています。
施設概要
名称 | 児童養護施設 晴香園 (平成14年10月1日開設) |
---|---|
施設の利用定員 | 40名 |
入所対象者 | 概ね満2歳から満18歳までの児童 |
スタッフ | 施設長・事務員・児童指導員・保育士・家庭支援専門相談員・里親支援専門相談員・心理療法担当職員・調理員・他 |
設備 | 児童用居住スペース、心理療法室、医務室、静養室、地域交流スペース、多目的室、食堂ほか |